ピーター・ジャクソンホビット 竜に奪われた王国』見た。

あーもうおもしろい。おもしろさしかない。
登場して思わず歓声をあげてしまったレゴラスが、ドワーフが入っている樽を、足場にしまくって超絶アクションかましているところ爆笑してしまった。「こういう」やつだった、と思い出してしみじみ。
いわゆる「ラスボス登場」の仕方、というのは、出つくされているし大抵きまった形になることが多くてさほど驚くことってないのだけれど、今回のサウロンは正直震えた。なんだあの反復は。なんというか、解離的な恐怖を想起させる。
スマウグの大きさ、ちょうどよすぎる。あの城の中で暴れまわるのにぴったりだ。というかあの城の構造が、スマウグに合わせているのかも。
やっぱり、前三部作もそうだったけれど、あるキャラクターが、何かに執着し狂っていく過程(と、すでに狂ってしまった者たち)を描写する映画なんだ。
ま、あと、前作と同じ感想になってしまうんだけれど…風景!これだけ全景をとらえることにこだわっていて、それを成し遂げている(技術的にも)映画あるだろうか。