今から暴言はきます。
うまいもの知ってるとか、味がわかるとか、美食家ぶってる人は、大抵、偏食家か田舎者か、その両方。
以上です。


ラヴィス・ファイン『チョコレートドーナツ』見た。

アラン・カミング、すばらしいなぁ!!うまくいえないのだけれど、かわいいとか、かっこいい、とかでなく、ただ一人の人間としての魅力にあふれているキャラクターを生み出している。この人物は、徹底して嘘をつかない。マルコから、ずっといっしょにいられるか、と問われても正直にわからない、と答えるし、その代わり、自分ができること、この時はお話を語って聞かせてあげること、には必ず取り組む。歌声も素敵(サントラほしいよ)。ギャレット・ディラハントとの二人のシーンも、すこし切なくてもあるのだけれど、かわいらしいしどきどきして見ていた。「枕の下は冷たい」。
それと、このカップルが庭で言い争っているのを見ている検事局の上司の表情。一概に嫌悪感に支配されているともとれない演出がされている。ルディがくりかえし口にする、クローゼットを蹴破って外へ、という言葉・行為が、どうしてもそうすることができない人々に、闇雲な攻撃性を誘発させる。この前年、ハーヴェイ・ミルクを撃った男のように、この「元」上司も、ポールへ指で作った銃口を向ける。
完全に実話に基づいていると思って、ラストの悲惨さに絶句していたけれど、調べたら、元になっている逸話があるだけで、違うらしいということを知って、じゃあなんであんなエンディングに?と思った。「ハッピーエンド」にしてもよかった、ような気もする。
そして、あの8mm映像の挿入はずるい。壁に投影して見つめるルディの姿。こういうのには弱い。


渋谷タワレコで、NUMBER GIRL『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』リマスター試聴。「タッチ」の「殺伐!」というカウントでもう満足した。

向井氏のライナーノーツ読みたし。『SAPPUKEI』買うかもなぁ。