新宿で『WALL・E』を見た。感動した。
カメラが動いてるような感じになっているのがよかった。走っていくウォーリーを追い、それからスクリーンの映像を映し、それが消えたら向こう側に行くウォーリーをクローズアップする、という動きとか左奥から右手前へつながっている道路か線路をウォーリーが行くところとか、微妙にカメラがぶれつつ、という感じがよかった。そのぶれが、かえって無機質で、監視カメラが風にゆれながら被写体を追ってるにすぎない、という感じにも思えた。だから、宇宙に出てからは(もっといえば、イヴが出てきてからは)あんまりカメラ(?)的にはおもしろくなかった。
あの、ポンコツたちが、協力しながら立ち向かっていくのとかが、たまらなくよかった。
あと、本編の前のショートフィルムが、セリフのないもので、それがまたおもしろかった。このセンスが、本編の前半に生かされてるんだなと思った。
ストーリーは、なんつーか、「ツンデレ最終兵器彼女(宇宙からやってきた)とヘタレ男子(闘いの最中でも手を握ることを考えるような)のセカイ系な出会い(地球に二人きり)→恋愛」…とかしてしまうとだめだ。ともかく、イヴが自分のためにがんばったウォーリーのために動きだすとこからよすぎ。
巨大磁石にくっつくイヴ、とか、ロボットの、力の加え方加わり方というのか、そういうのの動きや力の振れ具合が、よかった。こうなるだろうな、という部分。
イヴが、自分がフリーズしてた時のウォーリーの自分に対する行動を再び/初めて見る、という体験が、感動的。そこで見ているのは誰なのか、イヴなのか。視覚と(視覚)記憶が分断されていることによって、あじわえる体験だ。見たはず/体験したはずのことを、初めて見た/体験したかのように、見なおす/体験しなおす?とは少し違うけれど…

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