山口穣『がらくたストリート』1巻を買って読んだ。シニカルな登場人物やセリフを描くことは簡単な気がする。自虐的なやつも。描線(?)が黒田硫黄をちょっと思い出させたりする(擬音も)。間が『よつばと』、とか。あと、特に宇宙人が出てくるところが、なぜか『デイ・ドリーム・ビリーバー』の人っぽいと思った。にしても、1話の冒頭の、それぞれが登場してくるとこはすごい、というか、1話自体がおもしろい。峠の戦いが不必要にもりこまれてたりする。ただまぁ、『町でうわさの天狗の子』ほどは、本筋と関係ない、ノイズ的な描写は、実はあまり多くなくて、それは、本筋がそんなに確固たるものじゃないせいなのかもしれない。ただ、女の子とか、東京から来た大学の先生(あの服装は伏線なのか…あと困り顔の絵…)の絵が…あとみんなの服装とか。
ジョイス『若い芸術家の肖像』を買って読み始める。地の文の、様々な語りの入り乱れがいかにもジョイス
緑(『ユリシーズ』だったかもしれないけど…緑=アイルランドじゃなかったっけ?)と赤、しめっぽさとかわき(ここが特に重要な気がする。湿っぽさ、や濡れた感じ)、冷たさと熱さ・暖かさ。
世界のこと、は、当然、政治、や、宇宙、言葉、と、つながっていて、その(世界の)膨大さ。