トッド・フィリップス『デュー・デート 〜出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断〜』をDVDで見た。

ま、爆笑だったんで、どうでもよくなった。ロバート・ダウニーJr.は相変わらず、しびれるかっこよさ、大人の笑いのテンポもわかってる感じがグッとくるし、ザック・ガリフィアナキスは、あのつぶらな瞳が最高(ジェイミー・フォックスに、「見てみろよ…悲しそうな顔してるぜ」とか言われているところなんか、人というか犬だった)。最初の出会いのスローでの見つめ合い、が、いわゆる恋愛ものの男女の最初の出会い方のパロディ。
不謹慎ギャグ(戦争とか、人の生き死ににまつわるもの…「ごめん、知らなかった」を連発)、下ネタ、ばか丸出しの会話、というアメリカ的コメディセンスさく裂。そして、さりげなくではなくやや露骨に、父親、について、主題=物語が進行していく。
にしても、ミシェル・モナハン、なんかぐっとくるやん。

こんな嫁さんいたら、勇んで駆けつけるね。
そして、D・J・カルーソー『イーグル・アイ』もDVDで見た。図らずも(ほんとに図らずも)ミシェル・モナハン祭りになってしまった。

でもあんま、この映画ではかわいくないんだよな。いや、映画の内容として、かわいくある必要ないのかもしらん。しかし、映画女優というのは、たとえそんな映画でも…っていう存在じゃなかろうか。だから、この場合は、本人じゃなく、美しく撮れなかった方の責任。
まず、映画の内容は置いておいて、カーチェイスはやたらとつっこんで撮っていて何が起こってるか、映そうとしていないし(がちゃがちゃなんか起こっている、でごまかそうとしている)、CGや合成も、うーん、って感じの出来で、2008年の映画だから、そんな前でもないし、なぜこんなにCG感・合成感、が丸出しなんだろうか。『デュー・デート』の車外の風景が合成、ってののほうがよっぽどびっくりした。
敵は、主たる意識を持った人間、ですらなく、無数の情報を統合し演算によって結果を導き出しそれを指針にし行動しているにすぎないコンピューター。でも、国防長官を助けようとしたのは若干あやしいよね。あれ、普通なら、長官が黒幕、で終わる話なんじゃないか。そうなったら、ある種古典的物語に帰結して、それもまたおもしろいとは思うけれど、最後まで、そんな構造に落とし込まないのが、新しいんだか、なんなんだか…『X-ファイル』じゃあるまいし。
こういうのを見ると、やっぱり、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の予告の、車がぐわんぐわん回転して目の前に落ちる、のカットを思い出してしまうんだよな(IMAXで見たときの興奮たるやない!)。そういや、『ナイト&デイ』の高速のシーンにも、似たようなことが起こってた。
シャイア・ラブーフは、必死になってるところがいいんだろうな。必死俳優。
最後にこれを貼って終わろう。

これ見ると、息子役の子に、そばかすがばーってあったのにも納得できるな。にしても、噛めば噛むほど、のタイプだな。