カウボーイ&エイリアン』について。
確かに、圧倒的な他者の来訪を経ても、なにも変わらず、それまでの路線を踏襲した、いかにも植民地征服的な経済発展を目指す、それも血の繋がった家族と共に、というのは、そりゃあどうかとは思う。あそこ(あの町)は、以前とは異なる道を選んでいかなければならなかったんじゃないか。共闘したネイティブアメリカンたちとはどうなるのか(今までのように、支配・被支配の関係ではいられないはず)も描かれなかったし、なによりも、本当は大佐の息子になるはずだった部下が死んだ意味がない(彼の死に落とし前をつける必要があったはず)。土地の資源を食い潰すのではなく、血の繋がりではなく、しかしより強固な疑似家族を形成し、試練に立ち向かっていく姿が欲しかったな、と。
とはいえそこに、またしてもアメリカの病理が現れていると考えれば興味深かったし、他者の存在を呼び込んだだけでもよしとすべきか(偉そう)。
興味深かったといえば、種類の異なる3つの葬送か。キリスト教世界観の(いささか乱暴な)埋葬、先住民族の土着的な儀式(及び復活?)、そして簡素な、しかし心を込めた哀悼。最後のは泣けるわ。最もシンプルな形が最後に位置している。
えー、LUVROW & BTBの新譜出てたのかよ。買わないと。
あと見たい映画。『猿の惑星:創世記』『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』『ステイ・フレンズ』『一命』『ロンドン・ブルバード