2009-01-01から1年間の記事一覧

『キプリング短篇集』読む。軍隊、寄宿学校、橋、植民地、商船や軍艦、といったものと、物語、夢、辺境地。両者の対立もしくは、後者による前者の侵食。

『キプリング短篇集』読む。これらの短篇の共通点は、男性原理による構造物(権威といった形のないものも含む)が崩れさってしまうことを描いている、と一瞬思ったが、そうではなくて、なんというか、崩れてしまうように見えて、関係ないところに連れて行かれ…

『キプリング短篇集』読んだり(奇妙な出来事が多層的に語られる圧倒的なおもしろさ)、ドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』読んだり(表面に生産を登録するがゆえに一見生産であるように見られるが実は反発するものであり、そうした矛盾を同時に抱えて…

菊地成孔・大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史編』読み終えた。

ドゥルーズ=ガタリ『アンチ・オイディプス』読む。機械、生産、接続しつつ切断する、そして生産を拒む器官なき身体。 アニメは、全部見ると、いいもん見た的感覚に必ずとらわれる、のか。全部肯定したくなるというか。 『かみちゅ!』『ノエイン』『神霊狩…

ジル・ドゥルーズ フェリックス・ガタリ『アンチ・オイディプス』と宇野浩二『思い川 枯木のある風景 蔵の中』買った。ついに『アンチ・オイディプス』が…。今年中に読もう。 宇野浩二「思い川」をちょっと読み出す。

『東のエデン』見た。とりあえず、解明されない謎が気になるので劇場版は見に行くと思う…。 しかし、咲にやたらと語らせるなぁと思ったら、そっち方面の主張がメインテーマになっていっていた。まぁニートとか出してる時点でそうなのかもしれないが。持てる…

いしいひさいち『バイトくん⑨滞納するは我にあり』とドゥルーズ『ニーチェと哲学』買う。 サミュエル・フラー『映画は戦場だ!』読む。なんといっていいかわからないけど、…読み進む手が止まらない。キャパが撮った船上のフラーやヒッチコックとの会話、戦場…

サミュエル・フラー『映画は戦場だ!』買って読み始める。おもしろい。

菊地成孔・大谷能生『東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史編』と『キーワード編』買って『歴史編』読み始める。わかりやすくておもしろいっつーかんじですが……。

ロブ=グリエ『快楽の館』読み終えた。最後の方の「どちらでもよい」にはしびれるなー。確かにどっちでも、誰でも、何が起こっててもいいんだ、小説は。特定なんかしたくないのにしなきゃいけない小説もあるが、ロブ=グリエはちゃんと、選択できるように(そ…

石川忠司『極太!!思想家列伝』読み終えた。空っぽな、空洞であるもの(人間でなくともよい)であり続けること。言語=論理にひっぱられない。

石川忠司『極太!!思想家列伝』読む。井伏鱒二について書いていて、それは、井伏鱒二読みてぇと思わせる面白さなんだけど、そこで書かれてる事は深沢七郎なんじゃないかと思ってしまった。井伏を語りながら深沢の魅力を語って(しまって?)いる、というか。…

『キプリング短篇集』大岡昇平『成城だより(上)』石川忠司『極太!!思想家列伝』買って『極太!!思想家列伝』読み始める。観念=言葉の外にあるリアル=現実で実践してく、かー。そのリアルすらその昔人間によって当てはめられた観念=言葉でしかない、っ…

東浩紀『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン』読む。なるほど、いくつもの自らの幽霊=可能性と不可能性のファントム、を引き寄せ生み出してしまうのがキャラクターなのか…。しかしそれは、キャラクターじゃなくてもよいような気もする。幽霊…

フローベール『ブヴァールとペキュシェ』上中下が売っていたので思わず買う。これでやっと読み進められる。 佐々木敦『ニッポンの思想』読み終える。 回帰する霊。ゴースト、スピリット、スペクトル、レヴェナント、ファントム。デリダおもしろそうだ。届か…

佐々木敦『ニッポンの思想』買って…読み始める。なんていうか(とパフォーマティヴに言ってみるが)、メインどころの位置関係がよくわかる感じ。 ロブ=グリエ『快楽の館』も読む。この後半以降にくる、(『迷路のなかで』もそうだったが)収斂してく感じはどう…

ボルヘス『続審問』読み終える。 訳註の人名が「未詳」だと、ついボルヘスだったらやりかねん…と考えてしまうのは、収められている文章が評論のようでも小説のようでもあるからで、実際解説でも触れられていたけれど、扱うモチーフとしては一貫してる。円環…

いしいしんじ『三崎日和 いしいしんじのごはん日記2』読み終えた。

ボルヘス『続審問』読んでいる。

ボルヘス『続審問』とながいけん『神聖モテモテ王国』5巻を買った。

「品川ナンバー」を聴いて胸元からおえっとなった(いい意味で)。

宇野浩二『芥川龍之介(上)』を読み終えた。 《ところで、話はかわるが、たとえば、『羅生門』の中で気がついた事を述べてみよう。(読者よ、これは、映画や芝居で、勝手に、しゃあしゃあとして、『藪の中』や『偸盗』の中から、筋や人物を取って、筋をつくり…

ながいけん『神聖モテモテ王国』1〜4を買った。笑ったー。覚えてなかったが、伏線が意外とはってあった。『第三世界の長井』は自然な流れであの展開だっつーことか。

宇野浩二『芥川龍之介(上)』読む。芥川の甥の葛巻義敏からの手紙が引用され葛巻の余談のかっこの中に宇野がさらに注釈をつけていくのがおもしろすぎて笑ってしまう…誰が何を語っているのか…。

宇野浩二『芥川龍之介(上)』読む。かっこで「註」だけでなく「いいわけ」してみたり「宇野曰く」と自分の考えや知識を語ったりする。それが地の文だけでなく引用文にもあるのが自由だなと思っておもしろい。書きたいことを書いて脱線したり(「悪癖」である「…

なんかよく考えたらおかずが多くないかと思いながらいしいしんじ『三崎日和 いしいしんじのごはん日記2』読む。あと宇野浩二『芥川龍之介(上)』も読む。やっぱり『枯野抄』の芭蕉は漱石だったのか。依然としてやばい。《―ここまで書いてきて、私は、不意に、…