2015-01-01から1年間の記事一覧

三浦哲哉『映画とは何か』読んでる。 ブレッソンの、俳優=モデルたちに対しての、物語自体に対しての、自己放棄の追求。空っぽのメディウムとなったモデルの肉体に、登場人物たちに、他者の言葉が入り込む。この二重の変化(p130-134)。

三浦哲哉『映画とは何か』読んでる。 《(…)他の芸術領域との翻訳関係にこそ「不純な芸術」としての映画の豊かな可能性があるーーとくに50年代以降のバザンにおけるそのような着想が具体的に示されていた。アンドリューは言う。「それ自体本質的に無である…

トリーシャ・ローズ『ブラック・ノイズ』と港千尋『映像論 〈光の世紀〉から〈記憶の世紀〉へ』買った。ブラック・ノイズ作者: トリーシャ・ローズ,新田啓子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2009/02/21メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブ…

トム・ジョーンズ『拳闘士の休息』読んでる。 《いいや、怖くなんかない。これは全部映画なんだ。現実じゃない。たとえ本当でも、俺はうまくやれる。うまくやれる。》(「ブレーク・オン・スルー」p77) 《(…)ある瞬間ーー非常に純粋な客観性をともなって…

三浦哲哉『映画とは何か』読んでる。 《(…)もはや死は絶対的なものではなくなるだろう。》(p20) 《(…)時間的空間的に隔たったところにあるものを完全に知ることのできる手段を与えるだろう。》(p21) 《(…)諸芸術のある種の交流が可能であるという…

三浦哲哉『映画とは何か フランス映画思想史』買って読んでる。 《「不可視」であったものが新しい技術によって「可視化」され、人間のまなざしのもとに届けられる。パンルヴェの作品の面白さ、驚異はまずもってこの「発見」の営みに存ずる。見えないものを…

ブルーレイで見た映画。 ダンカン・ジョーンズ『ミッション: 8ミニッツ』 約94分の映画で、60分で「事件解決」し(しかもそれは軍人の素早い任務遂行によって達成されるというのがしびれる。有り得ない状況を二回目から「乗りこなす」)、後半の30分は狂気の…

最近見た映画。 ピーター・ジャクソン『ホビット 決戦のゆくえ』 まず、ピーター・ジャクソンと、ニュージーランドと、WETAに敬意を表し感謝したい。 頭に屋根が着いてた巨大トロルがかわいかった。壁にぶつかったあとふらふらしてて。あと、スランドゥイル…

スカート『The First Waltz Award』買った。まだ途中までしか聞いていないけど、「スウィッチ」からのグル―ヴ感やばいよいな。

今日は本棚が届いたのでずっとダンボールのままだった本を整理するという作業しかしなかった。あと料理。明日は1日だけど、もし、元気ならば映画見たい。アニーか、エクソダスか、ジョーカー・ゲームか、ドラフト・デイかな。

小中千昭『恐怖の作法 ホラー映画の技術』読み終えた。 《呪いだとか祟りというものは、どうやら民俗学の問題ではなく、現在進行形で存在するメタ・コミュニケーションなのだと考えるべき事柄なのかもしれないのだ。》(p271) 《何やら呪いの様なものがある…

ブルボン小林『マンガホニャララ』読み終えた。いつものごとくおもしろい。マンガが、コマやページの連続性(ページをめくる運動性)のなかにこそ在る、という看破。とりあえず『打姫オバカミーコ』とにんてんさんのやつ読みたい。

見た映画。 デヴィッド・クローネンバーグ『マップ・トゥ・ザ・スターズ』 復唱という行為(母が子の言葉を真似する、台本を読む、誓いの言葉)が呪術のように響き、災厄(招かれざる死者たち)を招く。 なぜならそれは繰り返しだから(ボルヘスが記した「複…

柴崎友香『寝ても覚めても』読み終えた。 《そのとき、目の前のすべてが、過去に見えた。モニターの中ではなくて、外に広がる、今ここにあるものこそが、すべて過去だった。カメラに撮られて画像の中に収まり、過去として、記録された光景として、そこにあっ…

2014年 映画ベスト20

完全に遅ればせながら、2014年の映画ベスト。 10作におさめるの無理だと悟り、ベスト20にした。 1. ガス・ヴァン・サント『プロミスト・ランド』 2. マーティン・スコセッシ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 3. 塩田明彦『抱きしめたい -真実の物語-』 …

長嶋有『問いのない答え』読み終えた。 《私がそうすれば皆がそうしたのと同じだ(そんなわけ本当はないのだが)。(…)人は取り替え可能だ。》(p253-254) 《私も、そこにいなかったというだけで、同じようにみようとしてみた一人だった。》(p257) 《我…

去年見てて、まとめてなかった見た映画。 デヴィッド・フィンチャー『ゴーン・ガール』 観客みんなめっちゃ笑ってたな…。 何がびっくりしたって、エンドロールで、この映画はREDで撮ってプレミアで編集してると堂々と掲げてることです。 それと関わるかどう…

onnen『No More Void 4 Lonely』買った。

年末に宮藤官九郎『日曜劇場「ごめんね青春!」』買って速攻読み終えた(しかしこのドラマが、長年TBSで書き続けてる宮藤さんにとって初めての日曜劇場であることに、もっと注目した方が良いような気がする)。年明けて、坂口恭平『独立国家のつくりかた』『…