2008-01-01から1年間の記事一覧

ミシェル・ゴンドリー『僕らのミライへ逆回転』を渋谷で見た。モス・デフとジャック・ブラックのぼんくらぶりが最高。モス・デフの童貞っぷり(シャツインや(靴かっこいい…VANS?)、ムスターシュを確かめるくだり!半分いらっとする細かいディテール…)、話聞…

とりあえず、これからは、ローソンを全面支持したいと思う。ブッツァーティを読み始める。面白い。神であったり聖人であったりと言った存在の、人知の及ばなさが、もやもやとした不必要な神秘性などなく、明確な輪郭をもって描かれている。ギリシャ神話の神…

「中野正貴 東京」をエプサイトで見た。 ビルには窓がたくさんついていて、水面も物を映しつつ同時に透けてもいるから窓の機能を持つ。と考えるならば、窓だらけの写真展であると言える。網戸やサッシ(同じものか?)があり、ガラスが強化ガラスなら網目がつ…

「behind the seen アート創作の舞台裏」を東京大学駒場博物館で見た。おもしろい。もう1回きちんと見る。 とりあえず一番おもしろかったのは、篠原猛史の制作過程でのスケッチや、ドローイング制作の映像だった。どちらも、具体性、現在性、作品制作とじか…

前のものがあまりにひどい状態だったので、臨時的なものとして財布を買った。下北沢駅の改札口になぜか警備員がいた。淡島通りの電器屋の前で、テレビで流れている再放送の「花ざかりの君たちへ」(へ?に?)をガン見している3人の女子高生がいた。ナンバーガ…

トマス・ピンチョン『スローラーナー』を読み進める。フジテレビで「トリハダ4」を見た。これは、心霊系ではなく、狂人系の実話怪談風ホラーなのでおもしろい。平山夢明の超怖い話とかの感じ。 晴天の中で、部屋で悲惨なビデオを見る、という状況が、暗闇に…

ジョイス『ダブリンの市民』を読み終える。「死者たち」は美しい。室内にいて、ふと外の情景を頭の中に思い描こうとする時のリアリティ、内から外へと思考がつながっていく感じというのか、そんなのが表現されていた。あとホテルの部屋での、街灯の明かりが…

ジェイムズ・ジョイス『ダブリンの市民』を読んでいて、巻末に解題があり、そこで、短篇1つ1つの解釈がされているんだけど、それがたまに、あまりに細かくてちょっと深読みぎみなものだったり、悪意があったり(物語内容をネガティブにとらえている)して笑っ…

『日本フリージャズ史』を読み終えた。 ・p47ジャズのニュー・クリティシズムとして、「情況との関連の中にジャズの表現論と本質論を見出だそうとする試み」があったらしいが…でも… ・p53富樫雅彦のクインテットにおける演奏。《彼の想念は音に乗って澄明な…

『津波+カフナ』の、リッチー・バイラークのピアノソロの「カフナ」が流れ始めて、最初はピアノおもしろくないと思っていたんだけど聴いているうちに、ピアノの音が、グランドピアノの鍵盤を押した時の、軽く、ほんのちょっとのこちらへのはねかえりを伴う…

スティーブン・キング『骸骨乗組員』を読み終えた。『ミスト』の、面白いと思った部分は、すでにけっこう「霧」に描かれていてびっくりした(地元の人間の独特な性質とか(特に発電機のシーン)、車でスーパーの横をゆっくり走っていくとことか、ラストにつ…

ハウルが、荒地の魔女の魔法によりテーブルに刻まれた刻印=メッセージを消す時の、とらえにくい邪悪な表情、ソフィーが、新しく作られた、かつての自分のそれに似た部屋に入ったときの、過去と今、そのどちらが捨てたくてどちらが大事なのかわからないまま…

トーキョーワンダーサイト渋谷で「都市のディオラマ BETWEEN SITE & SPACE」を見た。 エキソニモのインスタレーション「DEF-RAG」は、鉄の部品を組み合わせて作った山に、画面やら音の出るパーツやら頭頂部に時計やらがついていて、音楽、というか、音、と…

渋谷で『アイアンマン』を見た。グウィネス・パルトロウの微妙な感じ、いわゆるはにかみ的なのが魅力的だった。とか言ってしまってはだめなのか…あれはいわゆる、定型な演技なのかも、と思ったりする。しかしロバート・ダウニー・Jrはやばい。目が…目力があ…

笑う犬、3時間スペシャルとかでやって、もっと放送してほしかった。まぁいいんだけど、単に懐かしみたいだけかもしれないし。新しい出演者とかもあまり意味なかったし。トシサチ的なヤンキーと、柳原可奈子的ギャルのずれが、かわいそうな感じになっていた…

面白い顔して面白いことを言うのと、真面目な顔して面白いことを言うのは、どちらが面白いか、というのは、好みもあるんだろうけど、後者だなぁ、と『小説、世界の奏でる音楽』を読みながら思う。「K先生の葬儀実行委員として」と「4 涙を流さなかった使途…

洗足池。は、日蓮上人が足洗ったとこ。 『ギッシング短篇集』、ジェーン・オースティン『説きふせられて』、金井美恵子『快適生活研究』、柴崎友香『ショートカット』を買って、『ショートカット』の表題作を読み始めて(『快適生活研究』もちょっと読み出し…

昨日、今日と頭使った。眠いしつかれた。楽しかった。『波』は集中しないとほんと読めない。きつい。保坂和志『小説、世界の奏でる音楽』を買って少し読んだ。1ページ目、1行目から、力が入っている、というか、小説的なものが充実した文章になっていて、引…

資生堂ギャラリーでの、キムスージャ展は、四方の壁のスクリーンに映像が映し出され、真ん中の椅子に座ってそれらを見る、という形の作品がまずあり、その映像は向かい合う2つの映像が、それぞれ対になっている、という風にとりあえず思える。"Deep Water"…

丹生谷貴志『ドゥルーズ・映画・フーコー』を借りてちょっと読んだ。イマージュ、運動、の出来事。映画は、見られている、という点で、イマージュである。『クビキリサイクル』読み終えた。謎解きの部分を読んでる時って、…。こう、ふーんという感じになると…

『ダークナイト』3回目。新宿ピカデリーで(すごいきれいなシネコンだった)。 回数見るたびに、納得いかないところを探してしまっている気がする、んだけど、実際はそうではなくて、前回見たときのことを補完するように認識したんだけど、やっぱりカーチェ…

『クビキリサイクル』を読んでいる。天才、が登場するんだけど、まぁ、学者とか技術者、はいいとして、画家とか料理人とか占い師は、微妙。というか、その人の天才性を示すエピソードがいちいちベタで面白くて、一人で脳内将棋やってたり(一人でぶつぶつ言…

ヴァージニア・ウルフ『波』を読んでいると、息が苦しくなるような感覚、息継ぎができないというかしてはいけない素もぐりをしているような感じさえする。途切れさせてはいけない、意識を、文字へと放たれる視線を。だから、入口は、入るのもおっくうでさえ…

『パコと魔法の絵本』をお台場で見た。パコがかわいかった。阿部サダヲががんばっていた。光への偏執的ともいえるこだわり。窓からの光や、金色のライターに反射する光(どう考えても、そんなに反射するわけない暗闇の中で、窓からの狭い範囲の光を、役所広…

蓮實重彦『映画の神話学』を読みながら考えた。『ワイルドバンチ』について。追う者と追われる者。この場合、追う者である、サーストンたちも、後半から追われる者となる。 西部劇の舞台となるアメリカの荒野は、一挙に橋から端まで見渡せる場所で、だからこ…

『放送禁止 劇場版 密着68日 復讐執行人』を池袋で見た。「デスリミット」との関係性!すごいいい。「放送禁止」は、見終わって裏に隠された真実を知った後、もう一度見ると、1回目とは違った風に見ることができる、受け止めることができる、ところがおもし…

『放送禁止』の5と6を、DVDで見た。あまり怖くなかった。けど、やっぱり映りこみ、が多く使われているなぁと感じた。と言っても、4の、後ろで映ってた親子、の方が怖いけど。6は、明らかに劇場版につながってる、ので、見よう。 マイケル・マン『マイア…

ジョン・カーペンター『エスケープ・フロム・L.A.』をDVDで見た。カート・ラッセルはかっこいい。スネーク・プリスケンの、あの喋り方!肉声なのに、加工したような、くぐもった、伝えるという機能を無視した、喋り方。 スネークは、すでに有名人で、収容所…

西五反田、不動前。 さとうふみや先生のポスターを初めて見た。しかしこの服はなんだ。 氷川神社、はどこにでもあるな。 神社は、階段の上にあって、おそらく、坂が多い地域で作ったので結果的に高台に位置することになったのだと思う。 この猫を、近づけよ…

『ニーチェは、今日?』とフロイト『自我論集』、古本屋で金井美恵子『兎』(表紙の絵がかわいかった)と笙野頼子『居場所もなかった』を100円で買って、『ニーチェは、今日?』(「今日(こんにち)のニーチェ」ってことなのか)を少し読み始めて、最初…